発達障害の略語
発達障害を調べているとたくさんの略字を見かけますよね。
あれらをぱっとわかる方もいると思いますが、私はまだまだ知らないことばかりです。
見る機会が多い分,自分の子に関わるものはある程度覚えましたが時間がかかりましたしド忘れすることもあります(-_-;)
と言うことで今回は発達障害の略字を書いていきます。
自閉症スペクトラ(ASD)
ASDはAutism(自閉症) Spectrum(スペクトラム) Disorder(障害)の略です。
Spectrumはある特定の量の大小によって分布を示したものです。
ASDはPDDとほぼ同義です。アスペルガー障害や自閉症をまとめた症状名となります。
アスペルガー症候群(AS)
ASはAsperger(アスペルガー) Syndrome(症候群)の略です。
PDD(広汎性発達障害)の一つとされています。
注意欠陥/多動性障(AD/HD)
HFAはHigh-Function(高機能) Autism(自閉症)の略です。
High-Function (高機能)はここでは明らかに知的発達の遅れがないことを指しています。
IQが70以上ある場合はこの「高機能」に当てはまることとなります。高機能と言われると「能力が非常に高い」と思いがちですがそうではないことに気をつけましょう。
広汎性発達障害(PDD)
PDDはPervasive(広がる・普及する) Developmental(発達上の) Disorder (障害)の略です。
広汎は「範囲が広い様子」を表すため、PDDは発達障害の広範囲をさしていることがわかります。その中にはアスペルガー症候群や自閉症も含まれています。
高機能自閉症(HFA)
HFAはHigh-Function(高機能) Autism(自閉症)の略です。
High-Function (高機能)はここでは明らかに知的発達の遅れがないことを指しています。
IQが70以上ある場合はこの「高機能」に当てはまることとなります。高機能と言われると「能力が非常に高い」と思いがちですがそうではないことに気をつけましょう。
学習障害(LD)
LDはLearning(学習)Disorder(障害)の略です。
現在では後述するSLDが最新の呼び方となっていますが、こちらのLDという診断名の方が広く使われています。
限局性学習症(SLD)
SLDはSpecific(具体的な・特定の・特殊の) Learning(学習) Disorder(障害)の略です。
「限局」は内容や意味などを狭い範囲に限ることを意味します。局所に限定すると考えると良いでしょう。
SLD(限局性学習障害)はLD(学習障害)の診断名が変わったものです。つまり症状に変わりはありません。
LDは以下のようにわかれます。
読字障害(ディスレクシア)
dyslexiaディスレクシア ギリシャ語で「読むのが困難」
ひらがな・カタカナ・漢字の習得が著しく困難な障害です。
書字障害(ディスグラフィア)
dysgraphiaディスグラフィア ギリシャ語で「書くのが困難」
文字は読めるけれど、書くことが困難な障害です。自分では書いているつもりだけれど、書けていないのが特徴です。
算数障害(ディスカルキュリア)
dyscalculiaディスカルキュリア ギリシャ語で「計算が困難」
数字の概念の理解や論理的思考が著しく困難な障害です。
運動症群(MD)
運動症群(MD:Motor Disorders)は、基本的に不器用さが目立つ発達障害の1つです。
書字に障害があったり、無目的な運動行為が見られたり、わざとではないのに動きや声が出てしまうといったことにより、社会生活に支障が出てくる障害です。
発達性協調運動障害(DCD)
DCDはDevelopmental(発達上の) Coordination(協調運動・共同作用) Disorder(障害)の略です。
協調運動とは複数の体の動きを調整して連動された滑らかで正確な運動のことです。協調運動がうまくできないと「安定して歩行できない」「はっきりとしゃべることが出来ない」などといった症状が現れます。
チック症候群(TD)
チック症候群(TD:Tic Disorders)は、自分の意志とは無関係に身体の一部がけいれんのように動いたり、その結果、音や声などが出てしまう症状です。
今回はよく目にする機会があるものを上げさせて頂きました。
これとは別に作業療法士など療育に関わる略語を挙げようと思います。
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