【話題】障害者レンタル

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2023.01.09。Twitterである投稿が注目を浴びました。

手帳を持っている方が「私を借りることで一緒に手帳の恩恵を受けれます。費用は交通費と食事代を出してください」というものでした。

瞬く間に投稿は炎上しました。その後少し書き方を変え

さらにその後

炎上したことを逆手に取ったようですね。

では今回の件は何が問題だったでしょうか?挙げられたものを抜粋します。

・手帳の乱用

・道徳・倫理観の問題

・途中で体調不良になったとき名目上介助者は介助できるか

・交通費や食事代をもらうことは事業になるのでは

・これを機にサービスが削減される恐れ

・トラブルに巻き込まれるのでは、と心配の声

同じように手帳を持っている方、またはその家族さんからの反発の声が書き込みや引用リツイートが多くありました。

では、その反対に肯定的な意見はどうだったか───

・介助者がいないとJRの切符が買えないようだからそういう時に必要となる(目撃談)

・障害者も稼がないといけないからいいんじゃない?

・「その人にしかできないことがある。 できないじゃなく、できるを見つけたことで輝ける場所がある。」と形態に賛成

・これを利用して障害者雇用に貢献できるのでは?

ちらほらと賛同の声もみられました。

ここで問題です。過去に手帳を使い逮捕された方はいるでしょうか?

答えは「います」その時のニュースはこちら ↓

「発表では、男は身体障害があり、日常生活では自身が乗る車の高速代の障害者割引を受けられる立場にあるが、運転代行業を営む時に、自身のETCカードを差し込んだ代行車を別の従業員に運転させ、20年10月、この車の高速代の割引額1010円の支払いを免れた疑い。男は代行利用客の車を運転しており、同じ手口で不正を繰り返していた。

また、県警は29日、身体障害者らに交付される「駐車禁止除外指定車標章」を不正利用した設備業の男(52)ら3人を偽計業務妨害容疑で逮捕したと発表した。3人のうち1人が持っていた除外指定車標章を年間10万円で貸し借りしていたという。」

2022.03.29に「障害者割引制度を悪用し、不正通行を行い電子計算機使用詐欺の容疑で逮捕」とありました。

「障害者郵便制度悪用事件」というのも2009年にあったそうです。

こちらの事件の概要ですが

「障害保健福祉部企画課が発行した障害者団体証明を利用し、障害者団体向けの郵便料金の割引制度である「心身障害者用低料第三種郵便物制度」を悪用し、約100億円単位の不正減免を受けていた」

どちらの件も桁違いの金額ですね。。。

今回の件、厚労省の担当課の返答は

「介助者が割引を主体利用するためでもない。

障害者手帳は、精神疾患を持っている人に付与し、各方面からの援助を受けて、この方が社会復帰をしたり自立できるようにしたりすることが目的です。

介助者は、家族や友人、医療機関の人といった障害者に近しい人というのが大前提で、投稿のような手帳の使い方は、制度の趣旨に反していると認識しています。

ただ、介助者の定義というものはなく、ダメだと言い切れないのが今の状況です。

一概に制限をかけるのは難しいと考えています。こういったことが増えてくれば、手帳の使い方について検討しないといけない

今回のようなケースが継続的、組織的に行われれば、警察が動いて何らかの罪の問われる可能性があるともした。

現状、レンタル障害者は逮捕・規制はされないようですがニュースになった件のように多額であったり、組織的に行われれば警察のお世話になる可能性があるようですね。

今後、同行者に制限が出てしまうのか動向を見守るしかないですね。

白湯

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自閉スペクトラム障害とADHD、睡眠障害etcをもつ息子と不登校傾向にある娘の母です。自分にとって必要な情報は、他の障害児育児をしている方にも必要な情報では...

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